キリム トライバルラグ

羊を飼い、糸を紡ぎ、ラグを織り、テントで暮らす草原地帯の遊牧民や山岳地帯の牧畜民は、ラグを敷物としてのみならず、運搬や収納に、暑さ寒さや砂から身を守る道具として、部屋の間仕切りや暮らしを彩る装飾として、ゆりかごから棺まで、実に様々な用途に使用します。家畜とともに常に移動して生活する遊牧民にとって、キリムは無くてはならない生活必需品であり、大切な財産でもありました。
キリムとは、平織りのこと。現存する最古のキリムは16世紀のものと言われています。現在私たちが目にするキリムは、100年以上前に織られたアンティークキリム、40年〜100年前に織られたオールドキリムと呼ばれるキリムと、近年織られたキリムに分けられますが、20世紀以降、西欧の文化の広まりと共に遊牧で生活する民族が激減したため、アンティークキリムやオールドキリムは手に入り辛く、大変貴重なものとなっています。

ROUND ROBINでは、キリムをはじめ、遊牧民族たちがそれぞれの伝統を受け継ぎ、今に残る技術や生活の知恵を伝えるトライバルラグをお取り扱いしています。店頭でお取り扱い中のトライバルラグから一部商品をご紹介します。