今も江戸の城下町の面影を残す盛岡市紺屋町で100年以上続く南部鉄器工房、釜定(かまさだ)は、創業者の「定吉」より一字をとって屋号を「釜定」とし、明治時代に創業した南部鉄器の老舗工房。岩手を代表する南部鉄器工房のひとつです。いわゆる「南部鉄器」と聞いて想像する装飾の多い重厚な南部鉄器と異なり、シンプルかつモダンな釜定の南部鉄器は、釜定工房の三代目、宮 伸穂(みや のぶほ)氏と、わずか数名の熟練した職人たちによって生み出されています。当主の宮伸穂氏は、職人として、伝統工芸士として伝統の製法を受け継ぎ、深め、後世に伝えて行く傍ら、「工芸品は、時代に合ったものでなければ使ってはもらえない」として、現代のニーズを鋭い感性で捉え、長い伝統を持つ南部鉄器をモダンで機能美に溢れるデザインに昇華させています。職人でありながら豊かな感性と鋭い時代感覚によって生み出される釜定工房の南部鉄器は、日本のみならずフィンランドやアメリカなど国内外で高い評価を受け、幅広いファンの間で愛されています。
宮 伸穂 |
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釜定工房の三代目。1952年岩手県生まれ。金沢美術工芸大学でクラフトデザインや漆器、染色などさまざまな工芸の世界に触れ、東京芸術大学大学院で金工を学ぶ。1977年東京芸術大学大学院修了。1980年盛岡南部鉄瓶研究会設立。日本クラフト展77優秀賞・国際手工芸見本市造形展JUGENT GESTALTET賞・国際工芸展EXEMPLA賞・岩手茶道美術工芸展グランプリ他、受賞歴多数。国内外にて個展・グループ展も積極的に行っている。 |
釜定 南部鉄器 灰皿
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釜定 南部鉄器 鍋敷き
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欠品:釜定 南部鉄器 栓抜き
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釜定 南部鉄器 オーナメント
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釜定 南部鉄器 鍋
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釜定 南部鉄器 フライパン
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