770円(税70円)
「小鹿田焼(おんたやき)でお酒が飲みたい。」ラウンドロビンオリジナルの酒器の製作がスタートして幾年月。何度も試作を繰り返したサイズ違いの片口の器が完成し、待ちに待ったお猪口が届きました。
飛び鉋、指描き、櫛描きetc. お猪口の模様はどれも小鹿田焼きの伝統的な技法で描かれたもの。一子相伝で江戸時代から受け継がれて来た小鹿田焼きの魅力がぎゅっと詰まったお猪口のシリーズは、いくつか揃えて楽しめるように毎回アラカルトで販売させて頂く予定です。サイズには若干の個体差がありますが、個々の模様とばらつきのあるサイズ感もまた手作りの焼き物ならではの味わい。ぜひラウンドロビンのオリジナルで焼いて頂いた片口と合わせて日本酒をお楽しみ頂けたら幸いです。
片口は1.5合と2合の2サイズ。お好きなサイズでご利用下さい。
1.5合片口 | 2合片口 |
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2,200円 | 2,400円 (税別) |
小鹿田焼きは、日田皿山の土の採取から土づくり、足を使った蹴ろくろによる成形と模様付け、現代では殆ど見られなくなった登り窯によって、陶工の長年の勘で昼夜火の加減を調節しながら薪で焼き上げる、全て天然の素材と人の手によって生み出される手作りの器です。
登り窯の焼成においては、窯の中の器の詰み場所や火の加減、窯の温度ほか様々な要素によって焼き上がりが変化します。焼き締め具合によって色の違いや寸法の差が生じたり、火の粉や灰の跡など、溶けた釉薬の表面に不測の変化が現れることも。このような器ひとつひとつの個性は、焼き物の魅力、景色としてお楽しみ頂きたい小鹿田焼きの製法ならではの表情となりますので、ご理解頂ける方のご利用をお願い致します。
年月とともに味わい深く変化してゆく小鹿田焼のお皿は、ラフに、タフにとことん使って育てることを楽しんで頂きたい日用の器です。
今から約300年前、福岡県朝倉郡小石原村にある小石原焼(こいしわらやき)から分窯したと伝えられる小鹿田焼。江戸中期、幕府直轄領(天領)であった日田の代官により領内の生活雑器の需要を賄うために興された小鹿田焼の窯元は、一子相伝で弟子を取らず、十軒の窯のみがその技術を綿々と受け継ぎ、今に至るまで開窯以来の伝統的な技法がよく保存されて来ました。そのことを大きな理由として小鹿田焼の技法が1995年に国の重要無形文化財指定を受け、2008年3月には地区全体が「小鹿田焼の里」として重要文化的景観に選定されました。
山里でひっそりと焼かれてきた小鹿田焼が脚光を浴びるようになったのは昭和に入ってから。素朴で温かみのある小鹿田焼を初めて評価し、世に広く伝えたのは民芸運動の先駆者、柳宗悦と英国の陶芸家、バーナード・リーチです。バーナード・リーチは約一ヶ月皿山で製作に精進し、彼の指導した取っ手付けなどの手法は今も小鹿田焼に受け継がれています。
小鹿田焼の伝統の技法には、刷毛目、飛び鉋、指描き、櫛描き、打ち掛け、流し掛けなどがあります。中でも小鹿田焼といえば思い浮かぶ、ろくろを蹴りながら回す蹴轆轤(けろくろ)を使用し、化粧土に小さな鉋の先で削り目をつける飛び鉋の技法は、「世界一流の民窯」と謳われた小鹿田焼開窯から300年、現代においても広く私たちの心を魅了し続けています。
片口は底の部分が無塗装のため、化粧土が現れています。この素地の部分は水分をよく吸収するため、水に漬け置きして放置するとカビや変色の可能性も…。大切な器を長くお使い頂くために、小鹿田焼の基本的なお手入れ方法をご紹介します。
また、小鹿田焼に限らず、陶磁器の表面には貫入(かんにゅう)と呼ばれる釉薬の細かな亀裂が入っており、水分を吸収すると目立つことがあります。これは陶磁器が焼かれた後、冷えていく過程で素地と釉薬の収縮率の差によって生じる釉薬のヒビで、お茶の世界などでは経年変化でこの貫入に茶渋がしみ込み、浮き出てくることを「景色を作る」と言って鑑賞上の重要な要素とされますが、ここから陶器の素地に色移りや油染みができる可能性があるため、気になる方は「目止め」をしてからお使い頂くことをお勧め致します。
【購入直後】
器の底は釉薬がかかっていないため、陶器の素地が出て、ざらっとしています。工場で生産されている器は研磨してあることも多いかと思いますが、小鹿田焼は研磨されていないので、テーブルや重ねた食器にキズを付けてしまう可能性があります。まずは高台の底をチェックして、目の荒いサンドペーパーで磨いて下さい。昔、我が家ではサンドペーパーの代わりに高台同士を摺り合わせたりしていたように思います。
【目止め】
使用する少し前に一度水に浸し、充分に水分を含ませ、軽く拭き取ってから使用して頂くのが簡単な方法ですが、水分を含ませた状態でレンジなどに入れるとわれる危険などもございますので、半年程度効果の持続する目止めの方法をお勧め致します。
1. 大き目のお鍋の中に器が浸るぐらいの米のとぎ汁か、一握りの米ぬか、もしくは薄めたお粥を入れます。
2. 器がよく乾いた状態で、器全体を1の中に浸し、10分〜15分程度弱火で加熱します。
3.お鍋の中につけた状態のまま冷ましてから取り出します。
4.少し器が乾き始めてから柔らかいスポンジなどで洗い流して終了。
【使用後】
小鹿田焼に限らず、土ものは吸水性が高いため、臭いが付きやすいだけでなく、水に浸しっぱなしにしたりするとカビが生えてしまうことも。食事の後はできるだけ放置せず、薄めた中性洗剤でよく洗い、熱湯にくぐらせると気化熱で内側の水分まで早く乾燥させることができます。生乾きで食器棚に収納することもカビの原因となりますので、しっかりと乾燥させることを心がけましょう。
サイズ | 約φ53mm×H47mm ※個体差がございます。 |
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素材 | 陶器(小鹿田焼) |
色 | 淡黄色 |
仕様 | 櫛描き、飛び鉋等 |
納期 | 約1週間 |
送料 | 食器・雑貨 |
ギフト対応 | 不可 大変申し訳ございませんが、小鹿田焼の器は破損の危険が高いため、現在ギフト対応しておりません。酒器セットに限り、内容によって応相談とさせて頂きます。 |
備考 | 電子レンジ・食器洗い機:使用可 オーブン:使用不可 |
小鹿田焼 販売のご注意 |
小鹿田焼は土作りから焼成に至るまで、全て手作りによって作られる焼き物です(詳細は小鹿田焼きの個性についてをご参照ください)。商品はスタッフが一点一点検品し、ご使用に問題のない商品のみを出荷しておりますので、配送による破損以外のご返品・交換はお承りできません。予めご了承お願い致します。 |