SOLD OUT：KUBA CLOTH クバ族の布 クバクロス クバ ヴィンテージクロス 23

アフリカの豊かな感性が生きたラフィア椰子の布。クバ王国のヴィンテージクロス、クバクロス。

ラフィア椰子の葉を細く裂いた繊維で男性が生地を織り、女性の手で独特の幾何学模様の刺繍やアップリケを施したクバの布＝クバクロスは、現在のアフリカ・コンゴ民主共和国でかつて栄えたクバ王国の伝統の布。

18の民族から成るクバ王国の居住地域では綿花が取れない為、伝統的にラフィア椰子の葉の繊維で衣装を作る文化があり、ブショング族が作るアップリケや絞り染め、ショワ族が作る草ビロードなど、それぞれの民族が独自の技法とデザインを発展させて行きました。

こちらのクバクロスは、ベースとなるラフィア布に、植物や鉄かすなどで染められた糸で平織りの織り目を拾って刺繍で線を描き出し、1〜2mm程度にカットしたランバットの技法で起毛を作るショワ族の草ビロード。
モチーフの幾何学模様には、作り手の女性の地位や年齢、所属や性格など、女性の人生の物語が織り込まれていると言われていますが、まだ全ての柄を解明できてはいません。

また、一枚を製作するのに長い月日がかかるため、染料や材料が不足したり、途中から気分が変わり、模様が変わったりするところがいかにもおおらかなアフリカらしく、その自由で生き生きとした感性がクバクロスの魅力です。

このクバの布を十数枚繋ぎ合わせた一生に僅か数枚しか作れないクバクロスの衣装は、儀式の衣装として晴れの舞台でも身にまとい、葬儀の際には「来世にも通用する富」として、埋葬される際の死装束としても用いられます。
長い時間を掛けて作られ、一生をかけて大事に使われるクバ王国特有の文化です。