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青く緻密な柄ゆきがエキゾチックなこのテキスタイルは、西アフリカ最大の民族集団のひとつ、ナイジェリアのヨルバ人(Ọmọ Yorùbá)による民族伝統のアディレ・エレコ(Adire Eleko)と呼ばれる藍染めの布です。
アディレ(Adire)とは、ヨルバ語でTie-dye、つまり絞り染めを意味し、もともと絞りの布のことを指していましたが、型染め、手描き、ミシン絞りなど時代とともに技法が増え、今ではヨルバ族の防染された藍染布の総称になっています。一方、エレコ(Eleko)とは「ペーストを使った」の意味。キャッサバのでんぷん糊のペーストを鳥の羽やほうきの枝につけ、フリーハンドで布に図柄を手描きする藍染めの手法を指しています。
ROUND ROBINでは、このアディレ・エレコに惚れ込んで現地を何度も訪れ、産地で唯一の伝統的な染めを続ける染め手と共に本来のアディレ・エレコの生産に取り組んでいる方のご協力のもと、過去の名品にも負けない品質の美しいアディレ・エレコをご紹介できる運びとなりました。ぜひ希少な西アフリカ伝統の藍染めの美しさに触れて頂く機会となれば嬉しく思います。
■ ご使用上の注意
アディレは藍の特性により、洗う際に色落ちすることがございます。お洗濯はたらいやバケツの中で水洗い(×お湯)をおすすめします。洗濯機もお使い頂けますが、バスタブや洗面台などに藍色素がつくと落ちにくいのでご注意下さい。
また、直射日光は退色の原因となるため、陰干しをおすすめします。
アディレ・エレコは、独特の性質と美しい色を持つ“ヨルバ藍”を使用し、ラフンと呼ばれるペーストで模様を描きます。
まず、布を折りたたんで広げたときに出来る織り線に沿って四角を描き、それぞれの四角の中にキャッサバのでんぷん糊のペースト(=ラフン)で模様を描き込みます。このエレコのペーストが剥がれないようにしながら、藍の液につけて染めては乾かす作業を20回以上も繰り返します。布が深く濃い藍色に染まったら、糊を掻き落とし、白く浮き出た模様に、最後にもう一度藍染めを施すことで白く残ったところを淡い藍に染めればアディレ・エレコの完成です。
これが、きちんと作られたエレコの証でもあり、この最後の工程により、薄暮の空のような淡い水色と、夜のような深い青が同居するバランスがとても美しいのがアディレ・エレコの魅力でもあります。
また、描かれた模様には全てことわざなどの意味があり、出来上がった布にも名前が付けられるのだとか。柄の中には、最期に入れる職人の銘のマークなども あるそうです。
1930年代頃までに廃れてしまったアディレ・エレコは、60年〜70年代頃に他民族からの要望で再び注目を集めましたが、民族紛争によって再び姿を消します。また、合成藍の出現や化学染料の普及もあって、細かいエレコを描く名人や天然藍だけを使う染め手はほとんど残っておらず、現代ではごくわずかしか生産されていない、とても貴重な手工芸の染め物です。
サイズ | 約750mm×750mm |
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仕様 | 素材:綿100% (生地は日本製) 藍染 |
納期 | 約1週間 |
送料 | 食器・雑貨 |
生産国 | ナイジェリア |
ギフト対応 | 可 |
備考 | ・一点一点ハンドメイドのため、染めムラや布の歪み、織り皺などがございます。予めご了承ください。 ・店頭と在庫を共有しております。更新に時間差が生じ、ご注文時に商品が欠品している可能性がございます事をご了承ください。 |